会長挨拶
会員の皆様には、日頃より当協会の活動および事業運営にご支援・ご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
令和8年度は、当協会にとって新たに始まる3か年計画の初年度となります。この計画を進めるにあたり、私たちを取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。
まず、県内人口の減少と高齢化が一層進んでいます。新潟県の総人口は令和7年時点で約204万人となり、ピーク時から約40万人減少しました。65歳以上の高齢化率は約34%に達し、全国平均を大きく上回っています。こうした人口構造の変化は、医療・介護ニーズの増大と、それを支える人材確保という二重の課題を突きつけています。
次に、18歳人口の減少と若年層の県外流出です。この20年間で県内の18歳人口は約4割減少し、進学や就職を機に県外へ移る若者が多い状況が続いています。看護職を志す若い世代の確保が難しくなっていることは、皆様が日々の現場で実感されているところかと思います。
さらに、地域医療構想の推進も大きな変化をもたらしています。急性期病床の適正化や在宅医療の拡充など、地域の実情に応じた医療提供体制の再編が進む中で、看護の役割はこれまで以上に多様化し、地域全体での連携が不可欠となっています。
これらの状況を踏まえ、看護提供体制は医療機関から地域・在宅へと確実に広がっていくことが予測されます。予防から医療、回復期、そして在宅ケアまで、「地域」「外来」「入院」「在宅」をつなぐ看護の連携体制を整えていくことが求められています。病病連携に加え、病院と訪問看護、看護小規模多機能型居宅介護施設等との連携も、今後ますます重要性が高まると考えております。
加えて、看護職員一人ひとりが心身ともに健やかに働き続けられる環境づくり、すなわちウェルビーイングの向上は、看護の質を支える基盤であり、協会としても重点的に取り組むべき課題です。働きやすさと働きがいの両立を図り、持続可能な看護職の確保につなげてまいります。
会員の皆様におかれましては、医療機関や地域の現場で、住民・利用者・患者とそのご家族に寄り添い、日々最善のケアを提供されていることに深く敬意を表します。今後も、皆様から信頼され、期待される協会であり続けられるよう努めてまいりますので、引き続きご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2026年6月吉日
会長 池田 良美
